ボールを打っていて球が飛ばなくなったり、コントロールが難しくなったり、最初と比べて打った感触がおかしく感じたりすることがありませんか?
それは、ストリングスが原因です(一般的にはガットと呼ばれているのでここからはガットと呼ばせてもらいます)。ガットが伸びている可能性があります。
元々ガットは張る時に引っ張っています。ラケットにガットが張られた時からガットはずっと引っ張られた状態になります。使用するのはもちろん、使わず放置されたままでもガットは伸びていき劣化していきます。そうなっていくことにより球が飛ばなくなったり、コントロールが難しくなったりという原因がでてきてガットも切れる可能性もでてきます。
伸びたり劣化してしまう原因は、雨の中練習をしたり外に置いたままで紫外線に当たった状態が続いたりなどがあります。
ガットが伸びると球が飛びすぎるという声が多くありますが、実は違います!!球を打つ時はガットの伸縮性を利用して打っています。ガットが伸びてしまうと伸縮性や反発性が悪くなりガット本来の性能を発揮できなくなります。球が飛びすぎるというのはガットが伸びてしまい飛ばないためいつの間にか自然に無理矢理打ってしまい球が飛び過ぎているかもしれません!!
ガットには重要な役割を担っています!ガットが伸びてきた時はガットの張り替え時期になってきます!!定期的にガットを張り替える事をオススメします。
それでは、ガットの選び方についていきましょう!
ガットの種類(構造)は大きく分けて2種類あります。
モノフィラメント(スピード)
この構造のガットは太い芯があり、太い芯の外面に細い単一の糸が複数巻いてあります。この構造を活かしシャープな打球感やスピードがある球を打つことができます。しかし、打感が硬いため力を使ってボールを飛ばすので肘や手首に負担がかかります。
マルチフィラメント(球持ち)
この種類のガットにはモノフィラメントとは違い中に太い芯がなく、すごく細い繊維が1000本以上!!束ねられています。芯が無いことにより球がガットに付いた時に球とガットのついている時間が長くなり、喰いつき感がよく威力のある重たい球を打つ事ができます。
ガットも種類によっては細かったり太かったりします。
ガットのパッケージ表面や裏面に、「1.30mm」などの表記がありますが、そちらが太さです。
ガットが細いと・・・
・反発性が強い。
・スピードのある球を打てる。
・球を遠くに飛ばせるようになる。
・細い分、切れやすくなる。
ガットが太いと・・・
・反発性が小さい。
・コントロールがしやすい。
・ガットの耐久性も良い。
・速い球を打ったり、遠くに飛ばしたりするには、力が必要になる。
代表的な商品がこちら
細いガット: ・ミクロパワーNS122(ゴーセン)
etc…
中間ガット: ・ミクロパワーNS122(ゴーセン)
etc…
太いガット: ・ミクロパワーNS122(ゴーセン)
etc…
その他にも種類は沢山あるので選び方は自由です!!
おすすめ
細いガット: 前衛向け
中間ガット: オールラウンド
太いガット: 後衛向け
しかし、細いガットでも後衛向きや太いガットでも前衛向きなど各メーカーのガットの種類により様々なので注意して下さい。
テンション(ガットの硬さ)について
ラケットによってテンションの上限があります。
(例)「25~35lbs」←このような表記においては、25ポンドから35ポンドという強さの範囲になります。
ガットを張り上げる際にガットの硬さ(テンション)を決めます。テンションというのはガットを引っ張る力の事です。
(例)30ポンドで張ると14キロの力がかかっています。
テンションが高いと・・・
・ガットが硬い。
・ボールの飛びを抑える。
・打球感が硬くなりコントロールしやすくなる。
テンションが低いと・・・
・ボールを飛ばすことができる。
・打球感が柔らかくなりコントロールしにくくなる。
自分に合ったテンションを探すことが必要になってきます!!
・打っても飛ばない→テンションを弱く
・打ったら飛びすぎ→テンションを強く
簡単に考えるとこのようになります。上手い選手はテンションが小さくても高くても使いこなしています!!
年代別に考えてみると
小学生: 22~26ポンド
中学生: 24~28ポンド
高校生・一般: 26~30ポンド
あくまで例なのでこれより弱くするのも強くするのもお好みによります。
※ラケットによりテンションの上限があるので注意して下さい!!上限を超えたテンションで張り上げるとすぐに切れたり、ラケットがテンションに耐える事ができず折れてしまう場合もあります!!
以上ガットの選び方についてでした!
分からない事などあればお気軽にお問い合わせ下さい。
お電話は086-943-6000へ。お気軽にお問い合わせ下さい。